パソコン活用研究万葉の里(お笑い文学、万葉集)

父から子へ

この詩は、紹介文にこうあった。「・・・・・その子は、高校へ行っても大学へ行っても、また社会へ出ても
父からもらったこの詩を肌身離さずもちつづけたといいます。」

通信簿
我が子よ
通信簿に記載された評価が
思わしくないからとて
涙を流すことはやめよ
父は信じている
お前はこれまで
1円の金もごまかしたことが
なかったことを
友達との約束をいつも
はたしてきたことを
そうして幼いものをかわいがり
弱いものをいたわってきたことを
その潔白と信義と親切は
人間として生きていくための
至上のものだ
それがお前に渡された通信簿の
どこに記載されているというのだ
我が子よ
涙を流すことはやめよ
お前の父と母が目指している
もっともっと大きな通信簿に
向かって
一緒に歩いていこうではないか



尊敬できる、師として信頼できる、人生の先輩を一人でも持った人は幸せだ。それがもし父や母であったなら
その人はどんなに恵まれていることか。
きっとこの子の父母は尊敬に値する人であったに違いない。
次男が幼稚園から持ち帰った小冊子に何気なく紹介されていた。(作者は知りませんが、勝手に引用させて
いただきました。)


TopPage