パソコン活用研究万葉の里(お笑い文学、万葉集)

お笑い16


今回は、イギリスじこみ(関西風?)の自分をわらっちゃう、お笑い話です。

実話です。

「うわっ。やっぱりやられた。」
NYでのホテルの目覚めはこの声とともに始まった。

おじさんが、ニューヨークへ出張に行った時のことです。
そのころあるビジネスの立ち上げで、頻繁にニューヨークに出張にいっておりましたが
(余談: 今はなき、貿易センタービルにJETROのNY駐在事務所があったので、そこへもよく
行ってました。あれほど巨大なビルが今ないなんて、とても現実の出来事とは思えません。)
ある時、もって行った目覚まし時計が壊れてしまいました。

宿泊先はシェラトンで、ベッド脇にアラーム時計がついておりましたが、、アメリカではシェラトンと
言えども信用できません。本当にアラームがなってくれるという保証はどこにもありません。
本当なんですよ。皆さん。
おじさんが若かりし頃(っていったいいつだ?)。やはりNYでの大事な商談で、9時にお客がホテルまで
迎えに来るというのに、大寝坊してしまったことがあります。その時は、なんと9時半にしびれをきらせた部長
からたたき起こされました。部屋の電話が鳴って部長の声が聞こえた時は、本当に大パニック(いや、よく首
きられなかったもんです)でしたが、その時もアラームが鳴らなかったんです。(鳴ったのに気がつかなかった
だけかも知れませんが)
それ以来、海外ではホテルのアラーム時計はあてにせず、日本からもっていく目覚ましに頼ることにしたのです。

信頼できる時計がないのはやはり心配です。今回の初仕事は、時計の調達だと決めて、NYの街にアラーム
時計を買いにでました。

だいたい、6,7番街の40Street当たりに山のように、時計やカメラを売っている店がありますが、一般には
ユダヤ系の経営しているところは良心的で、****系はペテンだと言われています。
こう言うと****系の方から文句がでそうですが、地球の歩き方他、どんなガイドブックにも
そう書いてあるのですから、そうに違いありません。

おじさんは、まあ、たかが時計1個だからどこでもいいや、と思って一番近くの店に入り
ました。ともかく時差ぼけで疲れていたので、多少かもられたって構わんという気持ち半分と
かもられるかこのやろうという気持ち半分の、微妙な心理状態でその店に入っていきました。
どうやらそこは****系だったようです。
他に客はいません。数人の店員がひまそうにカモを待ち構えているようなそぶりで
フラフラしています。(いやあ、ほんと怪しいかったです。店の感じが)
店員が近づいてきて、何を探しているんだと聞いてきました。
アラーム時計だとと答えると、数個をもってきて、これがオススメだと説明をはじめました。
だいたい 50ドルから200ドルのものでした。
50ドルといったって、中国製で、日本のコンビニで500円くらいで売っている代物です。
(日本のコンビニの500円の時計はちゃんと動きますよ!)
かもりに来たなーと思いながら、一番安いやつを指名して、これくらいなら日本なら5ドルで買えるが、
と言うと、わけのわかんない英語で(おじさんの語学力がないだけ?)、いかにその製品が素晴らしいか
まくしたててきました。
安いものを見せろと言っているのに、次から次へと50ドルとか100ドルというものを持ってきて、
これはこんな機能がついている、こっちはこんなこともできるとしゃべりつづけます。
ともかく、アラームが鳴るだけの最低限の機能のものでいい。余計な機能は要らないから
一番安いやつを買うと主張して、最後は結局、一番安そうなものを20ドルまでまけさせて手をうちました。
その店員は盛んに「これはすごくいいものだよ、年に1秒しか狂わない」などといいながら、
でも電池は別売だとか言って、最後までせこい商売をしてきました。結局、電池まで買わされてホテルへ
帰りました。(電池くらいサービスしろよ)

ともかく一仕事おえて、ホテルへ帰り、これで一安心と思い、時計をセットして寝ました。
ま、たしょうの不安はありましたが、数時間無事に動いていたようなので、ぐっすり寝込みました。

しかし、やはり***系と中国製を甘くみてはいけません。
翌朝、自然と眼がさめたので、「今何時かな」と昨日買ったばかりの時計を見ると、短い針が右を
さしていました。んっ、まだ3時か、それにしては外が明るいが・・・
眼をこすってよくよく針を見ると、なんと、夜中の3時で時計はとまっていました。

まさか初日から止まるとは思わなかったす。いやはや、さすがに****系と中国製の組み合わせは
最強やね。日本人がたちうちできる相手ではないっす。

それから、ついでに
いままで中国製痛い目に何度もあってきましたが、もう2度とMade in China は買わないと
堅く決心したのは言うまでもありません。


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