パソコン活用研究万葉の里(お笑い文学、万葉集)

*****を買ってしまった。


これは実は、実話です。


それは、ある暑い夏の夜におこりました。
残業続きのある日、フラフラになっての帰宅途中のことであります。
その夜も既に11時を回っておりました。

駅から自宅まで徒歩15分(ちんたら歩いたら20分)の道を、今日もごっつー疲れタビーと
歩いて帰る途中、ものすごいのどの渇きを覚えました。

途中、自動販売機がいくつもあるのですが、そのうちのひとつに立ち寄り、ジュースを1本買うことに
しました。(1本しか買う余裕=小銭がなかった)

のどがかなり渇いていたので、赤に白の文字が右斜め上がりにかかれている炭酸に自然と目が
とまりました。そうです、CocaColaですね。

やや、小銭ちょうど120円しかないな、と思いながら小銭を入れ、ボタンを押しました。
取り出し口が低いところにあったので、めんどうくさいなと思いながら、取り出すと
なんとそれは、*****でした。

この時の衝撃は、いかばかりであったか、皆さんには想像がつくでしょうか。
これは、大チョンボでした。

あまりのショックに呆然とその場に立ち尽くし、なんでこんなミスを犯したのか疲れた頭で思わず分析して
してしまいました。
(A) よく見ると、*****とCocaColaの缶のデザインて似ている。@どちらも赤系統の地に
   A白い文字が B右斜め上がりに書かれている
(B) 暗いところに置かれていた自販機だったので、区別がつきにくかった。きつと昼間ならこんな間違い
    はなかったろう。
(C) 目が疲れていて、識別脳能力が低下していた。しかもCocaColaの隣に****が並んでいた。


****が発売されたのは、おじさんが小学生の5、6年のころだったたと記憶しています。
発売当時、****は大センセーショナルを引き起こしました。****を買ったおじさんの友達
の誰ひとりとして、****をうまいという奴はいませんでした。
買った奴、買った奴、皆が、
この世で一番まずい食い物だった。
まるで薬のようだ。
一口のんで、吐き出した。
とはきすてました。

普通、これだけまずいまずい、と言われると逆に好奇心がわいてきて、1回くらい試したりするもの
ですが、友達のコメントが強烈だったせいか、おじさんはその後の人生30年で、一度も****を
買ったことがありませんでした。買う気もしなかったわけです。
ですから、皆さん、おじさんの衝撃がどれほどのものであったかおわかりいただけたでしょう。

しかし、小銭はもうなく、しかたなく****を飲むしかありませんでした。

飲みました。
ああ、なんという味。
これ、アメリカのキャンディーとかによくあるフレーバーですね。確かにまずい。
マンゴーとかパパイヤとかトロピカル系のフレーバーにやたら甘ったるい味をつけたもの。
こんなまずい****がいまだに死に絶えずに、自販機にあること自体、
驚きですが、好きな人もいるんでしょうね。

終わり

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