パソコン活用研究万葉の里(お笑い文学、万葉集)

お笑い21 

これは、パソコンのデータ復元ソフトと抹消ソフトを販売している会社の知人から聞いた実話です。

皆さん、データ復元ソフトって知ってますか。データをごみ箱に捨てて、ごみ箱を空にすると、その
データは完全にパソコン上から削除されてしまいますが(見かけ上は)、データ自体はパソコンの中
にたいがい残っていて復元ソフトを使うと、復元できてしまうのです。
まあ、そのからくりの細かい話は、別のところでするとして、これは怖い話です。捨てたパソコンから
個人情報や何やらが復元されてしまうのです。

フォーマットしてから廃棄したからだいじょうぶと思っている人もたくさんいると思いますが、フォーマット
してもかなりの確率で復元できてしまうそうです。おじさんの知り合いの情報システム部門の人間も、うちは
パソコンを廃棄するときに、全部フォーマットしているから「データ漏洩」はありえないと豪語していましたが、
とんでもない話です。おじさんも実際に復元テストをしたことがありますが、フォーマット済みのパソコンから
ほとんどのデータが復元されました。メールなんかが復元された日にはたまったものではありません。

更に、は初期化(Fdisk)までしたらもう大丈夫だろうと思っても、まだ甘いそうです。初期化してもかなりの
確率でデータは復元されてしまいます。あな、おそろしや。

従業員の不正対策や、犯罪対策に企業や各種捜査機関でもこれらのソフトが活用されているようです。
うわ、こわー。

なにやら、お笑いではなく怖い話の様相を呈してしまいましたが、それに対抗すべく世の中には、抹消ソフト
なるものも存在します。よかった。
パソコンを廃棄するとき、この抹消ソフトを使っておけば、上記の復元ソフトを使ってもデータは復元できない
そうです。まるで、盾と矛の話のようですが。

さて、本題はここからです。その盾と矛を両方売っている会社(なにやらすごい会社ですね)に、ある男の
人から、抹消ソフトについて問い合わせがあったそうです。
その人のパソコンのメールを抹消したいとの相談でした。その会社の人は、そのメールに対しては、こうして
消して下さいと教えたそうです。

そして翌日。今度は同じ姓の女の人から電話があったそうです。
女の人「主人とパソコンを共有しているんですが、どうしても大事なメールが開けなくなってしまったので、復元
したいんですが、どうしたらいいんでしょうか。」
会社の人「メーラーは何をお使いですか」(注:メーラーによって復元方法が異なるらしい)
女「あの、私、パソコンにあまり詳しくないんですが、いくつか使ってるんです。なんとかイクスプレスとか・・・
あと、なんだろうな。ほとんど主人に任しているんで、・・・」
・・・・
どうも、話を聞いていると、主人の浮気のデータを主人が完全に証拠隠滅し、奥さんがそれをあばこうとしている
構図らしい。うわっ、こわー。
そう、昨日のご主人は、***のメーラーのデータを消したい、といってたなー、知人は思い出したそうです。
ううむ、ここで奥さんの見方をすべきか否か。しばし、知人は悩んだそうです。たぶん、***じゃないですかね
勘ですけど、とのどにでかかって、その言葉をようやくのみこんだそうです。

まさか、主人は次の日奥さんが同じ会社に電話してくるとは思いもよらないだろうし、奥さんもまさか
旦那が前日に電話してきているなんて夢にも思わないだろうな。

なんだか笑い話か怖い話か微妙な話になってしまいましたが、事実は小説より奇なり、ですね。
こんなことがあろうとは。


ちなみに、知人いわく、復元の問いあわせは男が多く、抹消は女が多いそうです。それで、その会社では
消す女に、復元する男とよく言われているそうです。女は消したいんでしょうか。



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