パソコン活用研究万葉の里(お笑い文学、万葉集)

学芸大学内部進学秘話2


学芸大学付属高校への内部進学の基準については、Webでもあまり正確な情報がなく、
実際の状況について事実が語られることが少ないようです。高校側も中学側も学校関係者内での
機密事項になっているようで、保護者会で質問しても、はぐらかされるか、ウソの回答がされたり
します。

付属の世田谷中からの内部進学者は、毎年男女各35人くらいですが、2008年には、女子
40名弱、男子は30名を切る人数でかなりアンバランスな状態でした。
学芸大学の付属高校、中学、小学校は文部科学省の実験校の使命をおわされているので、
付属中からの内部進学者は毎年男女同数くらいになっていたようですが、2008年の世田谷中
は、女子は近年まれにみる優秀者ぞろい、男子は歴史始まって以来の不作で、かなりアンバランス
な結果になったようです。
(例年だと男子も、世田谷中から開成高校合格者が5〜10名でるくらい上位層のレベルは高いの
すが、2008年卒業生はおそらく開成1とか2のようです)

2008年の男子の内部進学合格の最低ラインは、おそらく内申がオール4を少し欠けるくらい、SAPIX
偏差値で53,54あたりの生徒です。この前後の生徒はかなり不合格になったようですので、安全圏は
内申でオール4+アルファ(3〜4)、Sapix偏差値55以上でしょう。
その最低合格ラインの生徒の他校の受験結果は、海城○、巣鴨×。この両校のSAPIXの合格80%
ライン偏差値が55、56、学芸内部進学の合格80%ライン偏差値が54なので、内部進学といえども
海城や巣鴨に合格するくらいのレベルにないと無理な状態です。これは、都立・県立でいうと西、日比谷
湘南、横浜すいらんクラスになります。

世田谷中で男子30名というと、ほぼ上位1/3で、1/3も入るなら楽勝かと思われますが、上位1/3層
のレベルは結構高く、1/3あたりの生徒でも今時の区立中だと学年のトップに匹敵するくらいです。
30名のうち、小学部から上がってきた生徒が5名くらい(いわゆるスーパー内部生)、残りは中学から
の受験組みで、小学部から付属高校まで進学するのはかなりの激戦と考えたほうがいいでしょう。
また、中学からの受験組みも10名弱は付属高校に進学できなかったわけで、中学受験組みといえども
怠けてると軽く振り落とされるのが実情です。

付属中、付属高校とも学園祭や行事に盛り上がる気風で、進学にはのんびりした雰囲気があるので、
自主性のあるしっかりした生徒向きの学校です。
進学だけを考えた場合、付属中はレベルが高い生徒が多いので、内申が稼げない分、西、日比谷等
の都立を狙うのは不利になります。付属中でずっと10番以内をキープできる秀才君の場合は、そのまま
内部進学すればいいのですが、1/3前後の生徒の場合、内部進学に失敗すると、かなりレベルを落とした
学校を選択せざるを得ないケースもあり、進学面ではやや不利な学校かもしれません。男子はそれでも、
桐蔭、海城、巣鴨などの選択肢がありますが、女子は高校からの進学先はかなり絞られるので、内部進学
をのがすと、かなり厳しい状況になります。



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