パソコン活用研究万葉の里(お笑い文学、万葉集)

学芸大学付属高校内部進学秘話3
(準備中)

れは、赤裸々な内部事情の暴露

学芸の中学から高校への内部進学の情報は、学校側はあまり詳細に指導してくれません。特に1年生の内は、コメントを求めても「おいおいお知らせ致します」との返答がかえってきます。あるいは「普通に勉強していれば大丈夫です」という親を惑わす回答のことも。これを鵜呑みにして楽観的にかまえているとかなり痛い目にあうのは確実です。
付属小→付属中への進級はほとんどフリーパスに近い状態なので、小学部から進級してきた保護者の中には、附属高校へもちょっとした試験にパスすればそのまま上がれる、と思っている保護者も多いようで、学校側がちゃんとした話をしないのは罪な話です。

中学受験組の場合は、最初の学校説明会の際に、「附属高校への進学は各附属中学から何名、ということではなく、4中学から男女各117名の内部進学者をとります」と教えられます。
単純に考えて、付属の4中学あわせて総勢で男女各320名いるわけですから、上位1/3ということになるわけですが、1/3もと見るか、1/3しかとみるか・・・・実際はかなり熾烈な受験戦争に巻き込まれると思っていいでしょう。
小学校では中学の管轄なので、附属高校までの内部進学の情報をあまり積極的に出さないのでしょう。小学校からの保護者の間ではちゃんとした情報がほとんどないようです。
小学校から中学に上がる際に、簡単な内部試験を行うそうですが、それはほとんどの方が上がれるので、中学から高校へも楽観的な保護者が多いようです。 
小学部からの進級者ですが、中学の2年の後半に、塾(SAPIX)の面談でこういった会話があったそうです・・・、
保護者:「・・え? うちの子はそのまま附属高校へ上がれるんですよね?」
塾 :「いや、受験しなくてはなりません」
保護者:「でも受験といっても、あの小学部のときみたいな感じですよね?」
塾 :「いえ、本格的な外部者と同じ問題で争います」
保護者:「・・・受かるものですか?」
塾 :「試験は同じでも、4つの中学の内部生で争いますから、外部よりは偏差値が低くても合格はできます。でも通常では中学の中で3割ほどしか受かりませんよ」
保護者:「知らなかった・・・」

学芸世田谷は、中間テストはなく各期末のみでしたが、2年の1学期あたりから、期末の結果に基づいて「分布表」なるものが発行されます。(これも一部保護者が要望した故)また、3年になると期末テストの他、校内テストが3回ほど実施され、そこでも分布表が配布されました。この分布表というのは、いわゆる5教科の平均点などが割り出され、例えば5教科で450点〜480点は全体で何人くらいの分布とか、大体6段階くらいのカテゴリーが表示されています。(3教科も分布してある)ので、まあ自分が全体のどのあたりに属しているのかがわかるわけです。しかし、3年間で1度も学年順位を書面で通知することはしませんでした。
順位は2年と3年の個人面談で聞けば教えてはくれます。長男は中学受験組ですが、2年では内部進学は絶望的と言われ、3年の秋以降の面談でやっと何とか合格圏内と言われました。
学校側の判断のポイントは世田谷、竹早あたりで男女別30位が見定めのポイントのようです。長男の場合は2年時は学校の成績だと真ん中より下くらいの感じで、学芸世田谷のレベルは結構高く、上位30位に食い込むのはかなり熾烈な競争といえそうです。

内部事情としては、世田谷中では2008年度は男子と女子の実力差が結構あって、(女子が上位をしめる)その辺が来年度にどう影響するか・・・・とは先生も困っていました。つまり、各附属中から何名、という枠はない、と説明会などでは言っていましたが、おそらく若干の操作性はある、ということで、たぶん各中学で男女比を揃えたいという意向があるようです。
2008年の例では、、世田谷からは男女同数で各30〜36名という図式にしたいところが、男女の格差がありすぎて、それを無視して付属高校進学者男女同数にするか、男子30名、女子40くらいにになってしまってもOKにするか、という状況だったようです。実際は後者になり、実力順にとったようですが。
内部進学の内申の目安は9教科36(オール4)がボーダーラインとは言われています。しかし、これは相当ギリギリな様子です、安心したいなら40はあった方が無難。でもどんなに内申があったとしても(例えオール5でも)、当日のテストの点が基準に届かなければダメなようです。

ただ、どんなに内申が悪くても、附属高校を受験するのは自由です。「無理ですよ」という担任のお言葉を果敢に乗り越え、受験される方もいるようです。・・・結果、やはりダメな方が多いようですが、でも当日点に絶対の自信があれば・・・足きりはないハズ・・と中学の先生は言っていました。過去、オール3に近いくらいで合格した生徒もいたようです。まあ、これは相当なレアケースですが、、当日のテストに自信があれば、 逆転はあります。
ところで、世田谷中の通知表は評価表と呼ばれ、3年間通じて、A,B,Cの三段階評価です。おまけに、Aは5段階の4もしくは3、Bは5段階の4もしくは3と、ちょっとわかりにくいです。

評定と基準点(期末、小テスト、レポート、授業態度含む)が、いちいち小分けに100点満点で記載されているから、割り出そうと思えば割り出せますが、4なのか5なのかは限りなく不明・・・・。3年になって初めて、評価表とは別個に5段階評価の通知が渡されます。しかも、受験に必要な2学期評価は1学期と2学期の成績の合算という。
長男は内申34でしたが、3年3学期初めの個人面談で最後の期末の順位が男子で30番以内でしたので、「では、受験してみようか」という運びになりました。何とか合格はしたので、当日の試験はまあまあできたのでしょう。でも「よくその内申で受かったなあ」と友人に驚かれたらしく、周りはみな内申がもっと高い(40以上)様子でした。また、長男より内申が高かった友人も何人かは落ちたので、やはり当日点の比重は高そうです。

クラス内では男子で20人中7人くらい合格したと思いますが、外部生は長男も含め、5人くらい。また、受けたら受かりそうだけど、最初から私立にしぼり、附属校を受験しない方もいます。大学まで進める附属校を希望したり、3教科に強い人など。
期末は範囲があるテストなので真面目に復習する生徒はやはり強いです。特に女子生徒は、真面目に勉強する生徒が多く、男子はなかなか敵わないことも多いようです。
学芸は受験なども含め、日々の勉強に対し意識の高いご家庭が多く、家庭環境も良く、通塾率も相当です。また、小学校から上がってこられる方は通常の塾以外にも専門の英語塾にも通わせているお子さんもいます。その中で絶対評価とはいえ、内申点を上げるのはなかなかホネです。都立などは内申の比重も国立より高く、都立トップ校目指すならかえって区立中学からの方が合格しやすいかもしれません。
また、学校側で時々行う、いわゆる「業者テスト」、これは学芸では2年と3年で各1回やりました。学校の成績に何の反映もない上、順位も出さないので、やる気のないヒトは相当力を抜いて受けているようです。でもここである程度真面目に受けないと、3年の受験指導の際に都立への合格ラインが読めなくなります。一応、まじめに受けておくべきでしょう。
偏差値でみるなら、長男は塾(SAPIX)だと5教科平均偏差値が52〜54、学芸の期末だと多分50〜52(分布表からの推測・・しかも男女一緒)、業者テストだと69でした。
他に、駿台模試などは、一度は受けておくと目安になっていいと思います。
正直、長男の成績は塾でも実は「よくぞ受かった!!」って先生方が噂したくらいの、落ちるか、受かるか、本当のボーダーだったと思います。最終的には学芸内部○、海城○、巣鴨×。
冬の駿台模試以降、成績が下降していたので、都立も危ぶまれ(なにしろ内申が悪い、日比谷は特別枠にすがるしかない・・)、嫁さんは、これなら学芸の付属中学に入れるより公立に行かせたほうがが良かったかも・・と何度も後悔してたようです。

というわけで、単に進学という点だけで見ると、学芸付属高校へのお手軽な進学キップのように見えて、6年一貫の私学や、公立中に進学するのに比べて果たして利点があるかどうか(進学という点だけをとるなら)微妙な話です。
開成、麻布中を落ちた生徒のリベンジで学芸付属高校を目指すというケースとしては、その後のその実力をキープし続けるなら、なかなかお得な選択ですが。

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